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皆さん、スナックにどんなイメージをお持ちですか?

オーナーのママがいて、店員さんもお客さんも年齢層高めというイメージではないでしょうか。実際に、スナックを利用するお客さんの年齢層はやや高め。若者にはあまりなじみがなく、踏み込んだことがないという方がほとんどだと思います。

そんなスナックに、若者が行ったらどうなるか?というのが今回の企画です!!
現役大学生、大学院生の私達が、実際にスナックへ行って取材をしてきました!

今回お邪魔させていただいたのは、浜松町にあるスナック「シャム猫」。
路面に面しているため入りやすく、アットホームな雰囲気が魅力のスナックです。

私達女子大生が抱いていたスナックのイメージ

40~50代くらいのママがオーナーをしていて、お客さんも40~50代くらいのサラリーマンというイメージ。常連さんが多く、一見さんだと、中々入りにくいという印象を持っていました。

実際に行ってみて

私たちは平日の19時頃に入店。この時間にはお店もオープンしたばかりで、まだ他のお客さんはいませんでした。スナックに来るお客さんは、2軒目としての利用が多いため、21時以降に混雑し始めることが多いそうです。

入店した第一印象は、「友人の家に遊びに来たかのようなアットホームな空間」でした。ママが笑顔で出迎えてくれ、初めての入店でも安心できる空間がありました。
席に着くと、ママがすぐに飲み物とおつまみを用意してくれ、宴会がスタート。飲み始めて驚いたのは、ママの知識量の多さでした!政治、経済などサラリーマンと真面目に語り合うための知識はもちろん、最新グルメやエンタメ情報など若者とも話が弾むような最新情報まで幅広く抑えていました。
しばらくすると、徐々に他のお客さんがみえはじめました。1人で来るお客さんもいれば、数名で来る方もいて、思い思いのスナックの楽しみ方があるのだと感じました。

スナックならではの光景とは?

スナックの大きな特徴のひとつは、カラオケがあること。誰か一人が歌い始めると、お店にいる全員が歌に聞き入り、一緒に盛り上がり、合いの手を打ったり、コーラスをし始めたりします。
別のお客さん同士がこうして一緒に盛り上がり、仲良くなるというのは、スナックならではの光景なのではないかと感じました。この日は見ませんでしたが、最後にはなぜかお互いに名刺を交換しているお客さんまでいるそうです。

スナック「シャム猫」のここがすごい!

何と言っても、ママの素敵な笑顔とトークは天下一品でした。
お客様に対しての合いの手や適度なツッコミのタイミングが絶妙で、新参者二人してその雰囲気に圧倒されていました。
しかし、さすがママというだけあって、お母さんのような、何か相談したくなるような存在感。インスタグラムの話や、最新の音楽情報など、私たちが知らないような最新情報で楽しませてくださり、私たちの緊張感を和らげてくれました。

また、緊張してなかなかおつまみを食べられない私たちに美味しいアイスをご馳走してくださり、その気配りに感動を覚える、とっても素敵な方でした。

私達世代は、こんなスナックだと楽しめるかも!?

ズバリ”気軽さ”が大切だと感じます!

スナックに若者が訪れない要因として、「そもそもスナックを知らない」「スナックに行きたいと思わない」という2つの理由があるのではないかと考えました。
前者の、そもそも知らない人というのは、店内の様子や雰囲気を知る機会がないだけであって、一度入ってしまえば気に入って常連さんになる可能性も大いにあると思います。

どうしてそういう印象なのかは色々と原因もあるかと思うのですが、入り口に設置された重い扉もその1つです。外から中が全く見通せず、雰囲気が全然つかめません。
そこで、入り口に設置する看板に一工夫を加えてみてはどうでしょうか。若者が訪れているようなオシャレなカフェをイメージして、気軽な感じを演出してみてもいいかもしれません。入り口部分にアクションを起こすことで、初めの一歩を踏み出しやすくなるかも!

行きたくないという人に関しては、スナックの「緊張感」「高級感」という部分に対してどうアプローチしていくのかが鍵であると感じました。「カフェ飯」がブームの今、お金を出して美味しいものを食べたいという若者が多いように感じます。
薄暗い店内に入ってママとのおしゃべりを楽しむ、というのは現代の若者にとって少々ハードルが高め。そこで、ドリアやカレーなどの値段を少し抑えた軽食を用意し、おしゃべり以外の目的を足すことで、気軽さを演出してみてもいいかもしれませんね!

最後に

シャム猫さんのような素敵なお店は、ぜひ私達世代にも体験してもらい、どんどん通ってほしいと感じました!学生では通えるお店ではありませんが、若い社会人の方にも是非トライして欲しいと思います!!